東北大学理学部植物園 でトレッキング

by

in

IMG_2331

天気があまりにもよくてもったいなかったので、行こうと思っていた宮城県美術館の『ピカソ展』を観るのをやめて、その辺を散歩してみた。

 

IMG_2332IMG_2335美術館に行こうと思っていたから『二高・宮城県美術館前』でバスを降りたので、都合バス停二つ分くらいだろうか。グーグル様は「だいたい、14分くらいで着くとおもう」という道程が、iPhoneの純正マップ様に聞くと「イヤイヤ28分かかるよ」とのたまう。じっくり彼らの言い分を聞いてみると、品行方正なiPhone氏は「人んちの中は通っちゃいけないんだよ」との事。どこでも構わず土足で上がりこむグーグル氏は「別に通れるんだからいいんぢゃね」とガッツリ大学構内を横切るのでした。普段は品行方正で人のお宅に勝手に上がり込んだりしない僕ですが、今日は限られた時間で戻らなきゃいけないので目をつむって「ごめんよ〜」と大学構内を横切ることに。

ショートカットの道のりは意外に登りが急。東北大学は仙台城のあった青葉山あたりに広がっているらしい。iPhoneもグーグルも高低差が出ないんだよね。そのうち”高低差”とか標準で表示されるようになったりしないだろうか。絶対便利だと思う。

大学構内に近づくと中には石垣やら、意味深な建物やらに遭遇。このあたりで既に息が切れているので、わざわざ何か確かめ行くのは割愛。多分仙台城の見張り台あたりだろうと見当をつけて満足しておく。登りきると右手に大学。左手は青葉山公園らしい。仙台城址はそっち方面。

支倉氏の像の後ろだけ色づいているのはやはりご威光のなせる技というものなんだろうか。これ以外の木は常緑樹なんだけど。

IMG_2337

学生さんがタバコをふかしていたり、何やらダンスの練習をしていたりするのに遭遇すると、何だかよそのお宅へ入り込んだ感覚でドキドキワクワク。次第に誰もいなくなるキャンパスを歩いてだんだん不安になってきた頃に、立派な看板に遭遇。その向こうに見える想像とはかけ離れた植物園らしからぬデザインの建築物が植物園らしい。ここまで誰にも会わなかったのに目の前からスクーターも近づいてきた。車があるところを見ると誰か見学に来ているのか?

IMG_2341雨風をしのぐことはできない立派な屋根の建築物。若干安っぽく見えるのは動物園の休憩所に使われそうなエメラルドグリーンが使われているからに違いない。パステルイエローもやめるべきだと思う。エメラルドグリーンを透明に戻して、パステルイエローを白かグロにしたらグッと近代建築っぽくなるような気がする。

入り口を入るとすぐ正面が受付。一人しか見えない事務の(昔は)お嬢さんがすぐにガラス窓を開けて、「こんにちは、初めてですか?チケットは右手の自動販売機でどうぞ」とにこやかに案内してくれた。入場料は大人230円。東北大学の学生と教員は証明証で無料らしい。学生でわざわざ見に来る人いるんだろうか?

ちなみに外の車はここの職員のものらしい。奥に上着がかかっている椅子があったので、トイレかお昼にでも言っているか、サボっているんだろう。下から覗いただけだけど、2階は研修なんかできそうなスペースが見えた。そこだけちょっとIT企業のミーティングルームみたいだった。トイレと自動販売機以外は特に目を引くものはなく、そのまま展示室へ。
IMG_2343

一番最初は”青葉山に多く見られる樹木ベスト10”。植物の名前とはの標本が展示してあり、実際の植物が目に浮かびやすいように工夫されてた。

他には”虫の標本”とか”樹木の幹の標本”とか、”植生の標本”とか。

一番目を引くのはガラス瓶に入れられた標本。中身も一つ一つみれば結構興味深いものが入ってるんだけど、これだけたくさんのガラス瓶がライトアップされてるのってあまり見ない。むしろそっちの方がテンション上がる。手作りの標本カードはもう少しカッコよくして欲しいです。せっかくだからモノトーンでカード作ったら雰囲気出そう。

IMG_2348受付で

「全部見おわるのにだいたい1時間ちょっとです。9月の大雨の影響でバツ印の所は通れません。」

「ということは、迂回路はすべて通れないので、最後まで歩くか、戻るかということですね。」

「そうです。申し訳ありません。」

という話題で盛り上がった青葉山は生まれた次の年に天然記念物に指定されたらしい。順路はきちんと整備されていて歩きやすかったけど、さすがに1時間を超えるとなると革靴ではちょっと厳しい。ヒールにしなくてよかった。

IMG_2350松とかモミとか杉とかが多く、割と殺風景な中に時おり混じる紅葉。

かといって、ただの自然歩道ではなく『蒙古の碑(鎌倉時代)』とか『伊達吉村の茶室跡』とか歴史的に意味のあるものがちらほら。『最上古街道』は推定だけど、古街道を歩いていると思っただけで満足できたので○。

体力的にも森林浴的にも満足し、戻る時間も気になってきたので早々に下山。

もらった地図見たら1〜15ある道標の2までたどり着いてなかったのは内緒。写真撮ったり休んだりしながら、全部歩いたら本当に1時間では終わらなそう。

IMG_2361帰り道は迷わずグーグル氏と相談。さらに大学構内を突っ切って行けという託宣の元、『大学入試センター前』から仙台駅行きのバスに。

バスを待ちながら時刻表に貼ってあったお知らせを見たら、12月6日に仙台市営地下鉄 東西線が開通すると同時に、このバス停は廃止されるとか。

「来週にはこのバス停、もうないのか」

うっかりバス停の最後に遭遇してしまいましたとさ。

東北大学理学部植物園

東北大学

宮城県美術館

仙台市営地下鉄 東西線

 


Comments

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *

CAPTCHA