温暖化考|令和元年神無月

神無月10月はメインになるはずの旅行を台風の影響で断念。明らかに温暖化の影響が出てるんだと実感。

10月に台風が来ること自体、すでに異常気象だと思うんだけど。徒歩1分にある多摩川も、今まで見たことないくらいに増水してた。自宅も床下浸水の危機を感じるほど、近くまで水が迫ってた。

旅行を予定してたのは長野県の蓼科。宿泊予定のホテルは被害が少なかったようだけど、交通機関が麻痺したまま回復しそうになかったので、またの機会にと予約をキャンセル。ボクらは予約をキャンセルするだけだけど、現地の人たちのダメージに比べれば微々たるもの。

自宅は被害を免れたものの、ほんの数分歩いただけの距離では、床上浸水の被害を受けた家が多く、12月の現在でもまだ床をはがして乾燥させているところが少なくない。北欧の少女ぢゃないが、温暖化について考えさせられた。

招待券をももらったので篠山紀信の「写真力」を見に後楽園のドームシティまで。数年前に横浜美術館で開催した時は、予定が合わせられず行けなかった展覧会。全国を回った写真展も今回が最後。

正直、宮沢りえの「サンタフェ」くらいしか印象がなく、どんな写真を撮っているかあまり知らなかったのだが、各界の著名人たちのポートレートだけでなく、特殊な一般人の写真も多くあって期待以上に楽しめた。

特に集合写真は圧倒されるものが多く、どんな風に撮っているのか、撮影現場を覗いてみたくなった。まだデジタルではない時代に、こういう密度の高い写真を撮る技術は、「すごい」以外の言葉が見当たらない。機会があれば、こうした写真をまた見てみたい。

もう一つ、招待券をもらったイベント「ルノワールとパリに恋した12人の画家たち」を見に横浜美術館。ルノワールとほぼ同時代に活躍した12人の絵画を集めた展覧会。

これは展示の方法も趣向を凝らしていて、当時のパトロンや蒐集家たちの部屋に飾られていたレイアウトが、残されている写真をもとに忠実に再現されている。絵画自体はもちろん素晴らしいのだが、その横に添えられた写真の中の当時の部屋の風景が、実に興味深くて面白かった。

当時のパリでは高層化がすでに進んでいて、貴族や実業家といったお金持ちも、邸宅ではなくアパートに住んでいる様子が、写真の中に映った窓の向こうの景色から見てうかがえる。

今でも高級アパートはパリに存在しているが、ホテルに転用されたり、細かく分けて賃貸になったりして、一部は一般人にも手の届く存在になっている。そういえば昔パリのアパルトマンのインテリアを紹介した本を読んだ時に、高い天井を生かしてロフト風に上下に仕切ってある部屋を見たことがあるけど、もしかしたらこうした昔の高級アパートをリノベーションしたのかもしれない。

夜に部屋で映画を見たり音楽を聴いたりするために、以前から購入を検討していたヘッドホン。ネット通販でセールになっていたので、気になっていたBang & Olufsen「Beoplay H9i」を購入。現在は3rd genが最新だが、2ndに当たる「i」との違いは、どうやら「Googleアシスタント」の有無だけの様子。

もう壊れてしまったけど以前は低音を効かせたbeatsを使っていた。iPhoneXでイヤホン端子がなくなった時に、Beoplayのイヤホンを使うようになって、クラシックの音に透明感を感じたのが、Bang & Olufsenを選んだ決め手。低音が欲しい時には純正アプリから設定を変更できる。

ヘッドホンを外すと自動的にポーズになる機能が、部屋で使っていると時々誤作動してしまうのが唯一の欠点か。ちょっと下を向いたり首を傾げたりすると、割と高い頻度で再生が止まってしまう。これもアプリでオフにできるから、部屋でしか使わなければ問題ない。