弥生に彌生

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先月末に「草間彌生 我が永遠の魂」へ行ってきた。別に弥生だから彌生に会いに行ったわけぢゃない。

友達と待ち合わせて国立新美術館に着いたのは午後の14時くらい。チッケト売り場には列があったけど、並んでる人の大半は同時開催の「ミュシャ展」へ吸い込まれて行った模様。弥生のブースは並ばずに入場できた。

入るとまず待ち受けているのが、「我が永遠の魂」シリーズ約500展の中から、選りすぐりの120点強の作品が、壁面に隙間なく並べられた巨大な空間。さすが彌生。のっけから飛ばす飛ばす。

本当にぴったりと隙間がない。左右は上下2段。一番奥は上中下の3段構え。この部屋は「携帯」での撮影が可能。デジカメで撮ってる人もチラホラいたけど、特に注意する様子は見られなかった。一眼レフとかでない限り、差し支えないのかもしれない。

横から見るとこんな感じ。この部屋を一周するだけでも割と時間がかかる。作品の下に申し訳程度のタイトル表示。タイトルと作品の関連性の解読には、かなり灰色の脳細胞をフル回転させる必要がある。ほとんどの謎を解明できなかった。

中央には立体物。「作者蔵」と書かれていた。思わずこれらがひしめく室内を想像。友達から「倉庫でしょ」と言われるも、彼女なら自宅に置きそうだと、すでに沸き起こった想像を打ち消すことは不可能だった。

この部屋以外はほとんどが撮影禁止。草間彌生の作品を時系列に古いものから、現代まで各ブースごとに展示。過去に行われたインスタレーションの際限も見られたが、規模が縮小されているためか勢いは感じられなかった。

「無限の鏡の間」と題した、鏡に囲まれた中にたくさんの小さな照明が下げられた部屋は、かなり面白かった。普通なら合わせ鏡で無限に写り込みそうなのに、自分の姿が鏡に映った1つしか見えず、光だけが無限に続く不思議な空間だった。自分の部屋に欲しい。

米寿とは思えないエネルギッシュな色彩に圧倒された。
草間彌生展「わが永遠の魂」
公式HPではリロードすると背景の絵が変わるよ。