アフター・アース(2013)

アフター・アース [DVD]
After Earth (2013)
キタルと父サイファーが不時着したのは、遥か昔人類が破滅へと導き見捨てた地球だった。傷ついて動けない父の代わりにキタルは救助信号機を探しに、過酷な環境へと変化した地球へと踏み出すのだが・・・・

監督:ナイト・シャマラン
脚本:ウィル・スミス
出演:ウィル・スミス/ジェイデン・スミス/ソフィー・オコネド/ゾーイ・クラヴィッツ

父と子が出て来る映画のストーリーって大なり小なり同じ設定だよね。不器用な父と心が離れてしまった息子で理解のある母親。たいてい何かしら過去に確執があって、徐々に心を通わせていく的な。
この映画も全くセオリーから外れないオーソドックスなストーリーなので割愛。

最近のSFは未来感の表現がよりシンプルで割と現在の生活に身近になって来てるなと感じる。それは多分、コンピューターをはじめとする様々なデバイスが生活の中に浸透して来ているから、未来のデバイスが出て来てもそう感動を呼ぶほど目新しい物が出て来ないからなのかも。寧ろそういった物をどうデザインしているかが焦点になっているよう。デザインが洗練されているかどうかがSFのヒットを左右する大きな要因になっている感じ。もちろんそのデザインにストーリーが加わらないと作品にはならない訳ですが。
近頃のSFに共通していると感じるデザインは「収納」性。ディスプレイやインターフェイスは不要なとき以外は、全く見当たらないのが多いですね。今回の宇宙船は軍用機だからか、割と目に見えるボタンが多かったですが、ディスプレイは宙に表示される流行の方式です。入力デバイスは出しっ放しですけど。
武器はやたらと高性能なのに接近戦専用なんですよね。理由は全く判りませんがアクション性を持たせる為には格闘しないと意味ないから接近戦専用なんですかね。如意棒より遥かに高性能で種類がいくつも変わります。外側にボタンはありません。
スーツはダイビングスーツの様にからだにフィットするデザインで「周囲の危険」や「着ている人の状態」を感知して色が変化します。「顔色悪いね。どうしたの?」が「スーツの色白いね。どこか悪いみたいだよ。」な感じでしょうか。未来はKYが多いようです。
外惑星へ移住して定住出来るほどの科学力はあったのに、外敵にコロリとやられてしまう原始性は持ち合わせていて、どうも文明レベルの量りづらい設定ですね。

ま、息子さんが楽しんでもらえたのならお父さんとしてはお金掛けた甲斐があるってものでいいのかな。(補足:映画の親子は実の親子です。)


Comments

One response to “アフター・アース(2013)”

  1. […] 期待していたのだけどそれほど楽しませてくれませんでした。残念。 なぜ皆がエリジウムへ行きたがるのかは見ていれば解る的な展開で実際見ていれば解りましたが、それほど厳重な警戒態勢に見えないエリジウムへなぜ今まで誰も侵攻しようとしなかったのかが不思議。終盤では武器を携帯して侵入してるし、前半ではミサイルをそれほど複雑な動きでなく躱してるし、それほど侵入は難しくなさそうに見える。エリジウムの防衛体制も感知は自動で制度も高そうだけど、自動対処ではなく人間が指示を出さないと対処しないし。 エリジウムの建物内部は白を基調にしたり、シンプルであったりと未来感があるのですが、外観は無骨な建物ばかり。現代にもある建築物が見えるのはともかくとして、現在でも使わないようなデザインの公共建造物ばかり。残念でなりません。 地球も人口増加と環境汚染が進んだからといって技術が更新することはあまりないと思うので工場はもう少しオートメーション化されていてもおかしくないと思う。一応150年くらい未来の話なんだし。 それに50年くらい前までは富裕層も地球に住んでいたんだから状態のそこそこマシな設備だって残っていそうなもんですよね。「アフター・アース」みたいに戦争で地球が壊滅した後の話ではないんだし。 […]

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *

CAPTCHA