アーサーとふたつの世界の決戦

アーサーとふたつの世界の決戦 [DVD]

Arthur 3: la guerre des deux mondes (2010)

3作もあったアーサーシリーズの完結編。完結編なのに日本未公開ってどういうこと?本国のフランスではアニメ賞受賞してるけど。日本のお父さんお母さんはこういう映画を子供に見せるべきだね。

監督:リュック・ベッソン
出演:フレディ・ハイモア/ミア・ファロー/ロン・クロフォード/ロバート・スタントン/ペニー・バルファー/イギー・ポップ/ルー・リード

なぜだか日本では全くヒットしなかった名作アニメーション。リュック・ベッソンのネームバリューと映画の内容がかけ離れすぎたか。1作目は堂々ロードショーしたけど、2作目は不発。3作目はついに日本未公開という残念な結果。けど、本国のフランスではベイアカデミー賞に匹敵する映画賞で、アニメ部門のトップに君臨した作品。キャストを見ると2作目と3作目で声優陣が大幅に変わっているので、もしかしたら2作目は本国でも不評だったのかもしれないけど、3作目でタイトになってむしろリュック・ベッソンの手腕が光ったか。

結論からいうとすごい面白かった!間すっ飛ばして3作目から見るというイレギュラーだったけど、前の2作も是非見たいと思う秀作。3Dアニメーションと実写の合成も全く違和感を感じさせず、操り人形のようなアニメキャラの動きもむしろ計算のよう。リュック・ベッソンらしいスピード感を感じるシーンもあったし、子供映画だけど大丈夫?と心配になるほどの派手な爆発シーンはかなり迫力あったし。日本未公開だなんてもったいない。

日本でヒットしなかった理由は、おそらく大人向けな要素が全くなかったこと。純粋に子供のために作られた映画で、カートゥーンを見るような気持ちでなければ、全く楽しめない作品かも。駄作とおっしゃるレビューのほとんどが、「悪役が怖くない」とか「アクションが陳腐」とかばかり。名作「ホーム・アローン」の悪役だって怖くないし、アクションだってピタゴラスイッチ並ですけどね。日本の子供がジブリとディズニーしか見ないのも、ヒットしなかった原因に挙げられるかも。