FASCINATE TRUSHBIN COLLECTIONS|上海

Shanghai TRUSHBINS

上海でも撮ってきました。

上海で最初に遭遇したゴミ箱は、泊まった部屋のあるアパートのゴミ集積所。目的別に大きなアイコンと色で区別されている、利用者に優しいデザイン。ゴミ箱のデザインにも注目してもらいたいが、その周囲にゴミが一つも落ちていないことにも注意を向けてもらいたい。ゴミ集積場自体も新しそうだが、常に掃除が行き届いている雰囲気が伝わってくる。日本の皆さんにも是非見習ってもらいたい。

上海はゴミ集積場だけでなく、街中でもほとんどゴミが落ちているのを見かけない。その秘密はあちらこちらで見かける掃除夫たち。決して上海の人がゴミをポイ捨てしないというわけではない。彼ら掃除夫が一日中担当の路地を掃除しているため、常に町中がキレイというのが理由のよう。何よりつまらなそうに掃除をしている人に、ほとんど遭遇しなかったことに、日本との差を実感させられた。友人曰く、担当地域が決まっているので、周辺の地理をよく知っていて、道を聞くなら彼ら以上に最適な人はいないそうだ。実際道を尋ねた時も、非常に親切に教えてくれた。

上海で一番気に入ったゴミ箱は、南京西路の街中で見かけたこのシンプルでカラフルなやつ。リサイクルマークの入った方がグリーンというのも、デザインとして秀逸だと思う。

上海では基本「リサイクル」と「その他の乾いたゴミ」の2本立てという分け方が多く、写真みたいに吸い殻入れが一緒になっているゴミ箱も多かった。日本以外のほとんどの国では、屋内は禁煙だが屋外は規制されていないのが普通。所定の場所以外でも喫煙できるが、日本人の僕にとっては吸い殻入れがあると安心して喫煙できるので便利。

上海自然博物館のゴミ箱は、さらに文字とイラストで、分別収集を促進。子供が多いのでイラストが入っているのかもしれない。その割には決して分かりやすいイラストではない気もする。まあ、子供でも「漢字を読める」のが中国人なので、あまり関係ないのかもしれない。

日本では見かけない珍しいタイプが、この電池改修専用のゴミ箱。これも自然博物館で見つけたやつで、確か上海博物館でも似たような配置のゴミ箱を見かけた。

確かに観光客の多い場所では、電池の回収箱は重宝するかもしれない。その辺に捨てられても困るし、目立つ場所にあれば住人も利用してくれそうだし。環境問題が深刻な中国だからこそ、生まれた知恵なのかもしれない。

地下鉄のホームで見かけたタイプは、中身が見える仕様のゴミ箱。こういうタイプはヨーロッパでも見かけたことがある。何が入っているか一目瞭然なので、テロ対策に効果を発揮するらしい。ゴミ袋の色が違うのは、回収した後に識別しやすくする工夫と推察。駅のホームにゴミ箱があるのとないのとでは、どっちがゴミ対策として効果的なんだろう。

人民広場のあたりで見かけたゴミ箱。表面の仕上げがマットブラックで、周囲の街並みに溶け込むデザイン。

ここまでいろいろなゴミ箱を紹介したけど、どのゴミ箱も溢れかえってないことに気づいていただけただろうか。観光客も住民も多い大都市の上海で、ゴミを捨てる人が東京より少ないってことはないと思うんだけど、溢れるまで放置されたゴミ箱には遭遇しなかった。これも担当の人がいて、こまめに改修しているからなんだろうな。

上海滞在中、一番重宝した喫煙場所。泊まった部屋のあるアパートの中庭。同じアパートの1階に来る人も、よくタバコを吸っていて吸い殻を捨ててあるんだけど、翌日の午前中にはすっかり綺麗になってる。雨が降っている日でも必ず。アパートの誰かが掃除をしているんだろうけど、上海はどこもかしこもいつも綺麗だった印象しかない。ちなみに自分の吸い殻はちゃんと自前の吸い殻入れに捨ててましたよ。たまった吸い殻は街中の吸い殻入れに捨ててました。そういう意味でも灰皿月のゴミ箱は非常に便利だった。