feel KOBE|令和元年師走

気がついたら師走。手帳に書き留めるようになってから、すっかり更新が停滞中。歳の明けないうちに平成31年=令和元年の総決算。記憶の新しい方から順に、今年の出来事の備忘録。手帳には書き留めてあるので、過去を辿るのがわりと簡単。始めておいてよかった。

師走の初めは神戸まで散歩。目的は「ガラスペン」の購入。前回神戸に来た時に寄ったNagasawa赤煉瓦倉庫で、試し書き用のガラスペンの書き心地が忘れられず、東京駅の文房具店で購入したのはいいがなぜか書きにくい。「それなら現地で確かめれば良い」と、同じガラスペンを購入するための神戸散歩。

NAGASAWA神戸煉瓦倉庫のガラスペンは、イタリアのヴェネチアにあるボルトレッティというメーカーのもの。一方、自分が購入したガラスペンもイタリアのルビナート社製。どちらもイタリア製なら、いったい何が違うのか。

よく見てみると、初めて購入したガラスペンのペン先はストレート。それに対してNAGASAWA神戸煉瓦倉庫のガラスペンはネジってある。どうも書き心地の違いはペン先の加工の違いにある様子。僕の持ってるストレートのペン先は、どうしてもインクがボタっと出てしまい、10文字書くのもやっと。おそらくこの捻りのあるおかげで、インクがゆっくりと流れて来るから、長く書けるのだろうと推測。ただし、同じペンを使っている人で、100文字以上書いているというブログも見つけたので、ストレートのペン先が「悪」ではない。

ガラスペンを買うことは決めてあったので、あとはどのガラスペンを買うか選ぶだけ。どのガラスペンも細工が美しく、なかなか1本に絞り込めない。ペン先がガラスのものと、金属製のものとの2種類。最初はガラスのものだけ見比べていたら、店員さんが「ペン先は付け替えられる」ことを教えてくれた。端から端まで見比べた結果、ガラス部分が和風にも見える色合いのデザインに決定。金属のペン先だったので、軸と同じ色合いのガラスのペン先も一緒に購入。

試し書きの後、せっかく来たので他も何かないか店内を物色。この店オリジナルの「神戸インク物語」は、神戸の街に因んだ色名で、現在のラインナップは74色(2019年9月現在)。前回はこのインクが目当てで来て、いろいろ試し書きをした結果「旧居留地セピア」を購入。TWSBIのDiamond Miniに入れて、旅先にも必ず連れて行く愛用品。

神戸散歩の目的はすでに完了したのだが、翌日もセンター街のナガサワ文具センターへ。前回は残り時間が少なく、一部の場所しか見れなかったので、今回は全てのフロアを余すことなく探索。当たり前だが、売り場の半数以上はどこの文具店でも手に入る事務用品がメイン。万年筆専用のコーナーがあるのは嬉しいけど、やはり神戸煉瓦倉庫店の方が好み。

オリジナルのラインナップの他にも、イベントやショップとコラボした色もある。銀座伊東屋とのコラボモデルは「銀座ゴールドセピア」と、いかにも銀座らしい豪華な名前のインク。以前、伊東屋に行った時には売り切れて買えなかったのだが、「もしかしたら」と店員に尋ねてみると「在庫あります」とのこと。聞けば、人気なのですぐ売り切れてしまい、つい先日まで品切れだったとか。これは運命に違いないので、ここは神戸だけど一緒に購入。

当時よく通っていた梅田のLOFTか、このセンター街の長沢文具センターで、大学生の頃に購入した6穴の手帳バインダー。染めてないヌメ革製の手帳で、毎日使い込んだ分手にもなじんでお気に入りだった。仕事では市販の手帳を使うようになっていたけど、しばらくはプライベート用に毎年リフィルも交換していた。スマホを使うようになってから、だんだんとプライベートで手帳を使うことが減り、いつの間にか仕舞い込んでしまった手帳。

最近、ふとこの手帳のことを思い出した。きっかけはInstagramで見かけた「PLOTTER」というノート。使い勝手が良さそうだったので探してみると、6穴用のリフィルも揃っている。仕事に限らずいつでも携帯できるサイズだし、学生の頃に購入したカードホルダーを使えば、財布の中のポイントカードや図書館の利用カードも同時に整理できる。バインダー自体にペンホルダーもあるので、いつも鞄の中に入れてある多機能ボールペンも収納可能。これ以上ノートを増やすのはどうかと迷ったけど結局購入。

前回は断ったけど、今回はポイントカードを作ってしまったので、近いうちにまた神戸に来なきゃ。京都にも行きたい文房具店があるし、京都から神戸に移動ってのもありかな。