橋本コレクション 指輪 神々の時代から現代まで 〜時を超える輝き|国立西洋美術館

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橋本コレクション 指輪 神々の時代から現代まで ー時を超える輝き|国立西洋美術館
今日が最終日だったので慌てて散歩に行って来た。

国立西洋美術館に行くのは実は改装してから初めて。その前に行ったのはもう記憶にもないくらい前だから、改装前と後でどこがどう変わったのかは全然わかりませんでした。
以前、国立博物館でやってた「カルティエ展」の時はきらびやかで洗練された展示でしたが、こちらはただキラキラしたものを集めたのではなく、「コレクション」の名にふさわしく幅広い「指輪」が展示されていました。
指輪の意味も時代と共に様々に変遷するんですね。
僕の周りでは今まで「装飾品」としての扱いの指輪しか話題にも目の前にもありませんでしたが、「象徴」や「記念」、時には「祈り」まで様々な意味があることを改めて目にしてきました。そういえば、「カレッジリング」も装飾品としてではなく「記念」だし、ある時はその学校の「権威」の象徴ですよね。あまり日本ではメジャーぢゃないみたいだけど。映画なんかで見かける「法王の指輪にキスする」シーンに登場する指輪は「権力の象徴」なんでしょうね。故人の肖像画や遺髪をあしらった指輪は「記念」にカテゴリーされるのかな。
個人的にはやはり見ていて楽しい「装飾品」としての指輪が一番楽しめました。

今回の展覧会の特徴は指輪とともにそのテーマにふさわしい絵画や彫刻を一緒に展示していることと、神戸ファッション美術館の協力でその時代の衣装と装飾品を展示してあること。残念ながら絵画に足を止める人はほとんどいませんでしたが、松本コレクションの絵画などは指輪にも負けないくらい素晴らしかったです。
そういえば、まだまだ美術館や博物館で展示品を見ることになれない人が多いですね。僕の個人的な印象ですけど。一列に並ばなくても空いてるところや見たいところから見ればいいと思うですよね。並んでいると実は列の無いところを全部見逃しちゃうんですよ。今日も列のあるところよりも見ごたえのある展示に誰も気づいていない場所が3箇所ありました。誰も見てる人がいないんですよ。不思議ですね。もったいない。あと、展示品を後ろから見る人も少ないですね。後ろからだと別の発見もできたりするのに。
その後、常設展を見に行った時もせっかく空いているのに大きな絵画を間近で見る人が多いことに「もったいないなぁ。」と思ってました。1枚1枚全部説明を読んでも面白くもなんともないのに。知らない人ばっかりなんだし。街中歩いてて「あ〜、素敵な家だね。素敵な庭だね。」って少し離れて見ながら歩くでしょう?間近で表札を一つ一つ見ながら歩かないでしょう?あまり好きでない家の前で立ち止まらないでしょう?

何よりせっかく同じチケットで入れるのに常設展に人が全然いないことがもったいなかった。


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