QED 神器封殺/高田崇史

QED 神器封殺 (講談社文庫)
漢方薬剤師、桑原崇のQEDシリーズ11作目。
前回の熊野詣での後日談。
今回は主人公桑原崇を凌ぐ変人、御名形史紋(毒草師シリーズ)も登場。
和歌山を舞台に三種の神器を背景にした殺人事件の謎を解く。
ココからネタバレ↓。


学薬の熊野詣での日程を終えて崇と奈々は、殺人事件の取材に訪れた小松崎と沙織に合流する。
首と右手首を切り落とされ殺害された病院オーナーの過去を手繰るうちに、謎は遥か古代三種の神器の謎へと繋がって行く。
更に病院の事務局長も殺害され事件は更に複雑になって行く。
同行した神山禮子の幼なじみ御名形史紋に遭遇することで事件のトリックが徐々に明らかになって行く。
事件のトリックも犯人も途中で明かされてしまうので、焦点は事件が起きた背景に。
崇と史紋の掛け合いの場面では「大量の神社が列挙されるなぁ。」と思ってたら。
最後にコレが全部1つになっちゃうという。
今回面白い趣向はその最後の鍵が読んでる途中目に触れないように袋綴じにされていること。
確かにコレが見えると事件の背景に横たわっているものがうっすら見えて来ちゃう。
作者のお薦めに従って袋を明ける前に考えてみたけど。
さっぱり何も見えてきませんでした。w
因に。
この作品は前作「熊野の残照」を読んで神山禮子の背景を知っておかないと事件の登場人物達に共通する鍵が見えてきません。


Comments

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *

CAPTCHA