τになるまで待って PLEASE STAY UNTIL τ/森博嗣

τになるまで待って (講談社ノベルス)
Gシリーズ第3弾。
山奥にある一風変わった煉瓦造りの洋館で起きる密室殺人事件。殺されたのは館の主の自称超能力者。偶然その場に居合わせることになった山吹・海月・加部谷を含む訪問者たちも洋館に閉じ込められて出られない。果たして密室のトリックとは?

終盤間際で西之園と犀川教授も巻き込んで密室の謎も一瞬で解決。超能力のトリックは意外とわかりやすかったのに、密室の方はこれを密室というのか。という種明かしで正直ちょっと期待はずれ。僕が想定していた建物が丸ごと地面に沈むって仕掛けに比べたら、かなり現実的で論理的なのかもしれないですけどね。
ところで今回疑問に思ったのは犯人が特定されなかったこと。よく考えたら前回も犯人も動機も明確にされないまま、主人公たちの推察が会話で示されただけでした。その前もそういえば実際誰が主犯で、誰が共犯でという詳細は無いままでした。どれも主人公たちの推察を展開しただけで、事件の実際の結末は示されていません。
これは再三出てくる「真賀田四季(まがたしき)」に最後は関係してくるからでしょうか?だからしょっちゅう西之園萌絵と犀川教授が引っ張りだされるのでしょうか。興味津々です。


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