特等添乗員αの難事件III/松岡圭祐

特等添乗員αの難事件III (角川文庫)
特等添乗員浅倉絢奈の婚約者壱条那沖にスキャンダル!果たして絢奈は得意の水平思考で壱条家を救うことは出来るのか?

3作目にしてやっと長編の様相を見せて来ました。細切れのエピソードから終始一貫して「壱条家のスキャンダル」事件です。
発端はフリーライターの書いた記事。記事は真尋(那沖の母)が陵真(那沖の父)と結婚して間もない頃に海外である男性と交際していて、その時の子が那沖であると報じていた。真尋に問いつめるも固く口を閉ざして語ろうとしない。真相を究明しようとする絢奈と那沖の前に浮かび上がって来たのは父・陵真を陥れようとする政治の世界の陰謀だった。

元々持っているスピード感にストーリーの肉厚さが加わって来て面白くなって来ました。今回はスキャンダルから政界の陰謀を暴き、最後にはそれを書いたフリーライター諸共グレーな噂を払拭します。


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