ノスタルジック神戸。面影探しの街歩き

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二日目は六甲山から下山して神戸の街中へ。旅の目的の懐かしいところをめぐる散歩。

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ホテルの朝食がやたら美味しくて感動冷めやらぬまま、下山の前に食い過ぎた分を消化しにホテル内を散歩。敷地内にあるガーデンチャペルは屋根も苔むして良い感じに六甲の緑と調和。昨夜は風が強かったので外に出なかったけど、きっと夜も良い雰囲気なんだろうと思わせる佇まい。

ついでに昨夜遭難しかけた散歩道リベンジ。今度は曲がるところもわかっていたので無事に帰還。昨夜迷った道の方が趣があったような気がするので、あながち遭難も悪くないかもしれない。

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下山にはシャトルバスではなくケーブカーを利用。六甲山上駅はアンティークな雰囲気漂う駅舎。石造りの階段や趣ある照明が昭和の雰囲気で◎。片道券は券売機でも発券。往復やフリー切符は窓口だけど、発車の10分前くらいからしか買えない。登ってきた人は外国人観光客を含め結構多かったのに、下山する人は他に誰もいなかった。

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完全に貸切だったので写真も撮り放題。ちなみにケーブルカーの色と山上バスの配色は同じ。経営する会社も一緒なんでしょうね。結構モダンなデザインで旅の気分を盛り上げてくれそう。実際盛り上がったけど。山側の窓のあるボックスタイプと、麓側の壁のないオープンタイプの車両の2両編成。天気も良かったので侵攻方向のオープン車両に乗ってみた。もちろん最前席。とは言っても運転席があるので一番前ではないけど。

途中トンネルが2つほどあって、視界が一瞬暗くなってから開ける感じがちょっと良かった。こまめにメンテナンスしているらしく、今日も線路脇で作業をしている人がいた。結構急な傾斜に感じたけど、作業員はどちらかの駅から現場まで徒歩みたい。中間地点の伏線では登り車両とすれ違い。割と楽しませてくれる。

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六甲ケーブル下駅から路線バス19系統で阪急六甲まで。学生時代4年間通った駅舎も撮影。外観も周辺もほぼ当時のまま。途中下車して大学も散歩してくればよかったな。このあと歩くからと思ってそのまま通過してしまった。

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こちらは学生時代後半から3年間住んだ街。途中からは特急停車駅にもなった。六甲が特急止まらなかったから、梅田に出るときくらいしか便利に感じなかったけど。駅前は私立大学が3校あるおかげで、当時からおしゃれな街として有名でした。いくつか店や建物が変わってたけど、おしゃれな雰囲気はそのまま。

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何より驚いたのがこの雑貨店。当時のままの場所にまだあった。雑貨店って入れ替わり激しそうな印象だけど、20年経ってもあるとはしぶとい素晴らしい。当時はチケットぴあも兼ねてたけど、今はチケット扱ってないみたい。周囲はこのお店以外ほとんど変わってた印象。

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摂津本山駅はなんとも立派な駅に建て替わってた。新しい駅の写真は撮るの忘れたけど、昔の駅をモチーフにしたモザイクアートがあったので撮影。どうやって反対側に行ってたか思い出せないけど、確か改札が地下になってたので反対側へも地下道通ってたような気がする。駅の脇にあった大きな二楽園という園芸店は大きなビルになってた。

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当時は岡本の駅前にあったレコード店。ポイント貯めてたな。フリッパーズギターはここで買った。今はずっと下った甲南市場の下にありました。ロゴが変わってない。この辺は中学生の頃住んでいたマンションの近所。商店街の書店で赤川次郎を買いあさってたな。

岡本駅から摂津本山駅を通って、十二間道路を渡り甲南商店街をめぐり、阪神電鉄魚崎駅まで。知らぬ間に奈良まで直通運転とかあってびっくり。見知らぬ乗り入れ車両も走ってたけど、阪神の車両は昔のまま。普通は紺色、急行は朱赤のライン。魚崎駅から元町駅まで。

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あまりの美味しさに朝のバイキングでまだ腹一杯だったので、昼は喫茶店で軽くケーキとパンケーキでコーヒーブレイク。『元町サントス』は昭和の雰囲気漂う喫茶店。正直あまり期待してなかったのに、ケーキもパンケーキも美味しかった。

きっと宝塚のファンに違いない声の可愛いボーイッシュな女性の店員さんに、付近におすすめのパン屋さんがないか尋ねたところ、すごく丁寧に2〜3件教えてくれた。しかも後から思い出したのまで、わざわざ席まで来て教えてくれる親切ぶり。ひっきりなしにお客さんの入る理由に触れた印象。

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神戸に来たらパンを買うと決まっていたので、彼女に教えてもらったパン屋から1件チョイスした『KOKOSICA(ココシカ)』。分かりづらい路地にあるので、しっかり地図を見ながらが必須。ガイドブックの地図は小さくてわからないかも。ベーグルを基本にデニッシュや惣菜パンの横に、店の人が集めた雑貨があれこれ。2階はカフェになっていて選んだパンをそのままイートインできる。昼飯は済ませたのでお土産のパンのみ購入。いろいろ買ったのに2000円程度と、東横線沿線のおしゃれパン屋では考えられない低価格。神戸は総じて衣食住がやすい印象。

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だいぶ疲れも増して撮影枚数も激減してますが、ちょっとのぞいて見たくて寄った元町高架下。水曜木曜は定休日の店が多くほとんどシャッターだらけで、定休日なのか閉店してるのか不明な店が多かった。怪しい店が多いのは昔のまま。アメリカ寄りな雑貨や古着、レコードやCDを扱う店が軒を連ねています。店のカテゴリも昔のままだな。

この後はチョコレートタルトを買いに『La Pierre Blanche』。ガイドブックの地図を頼りに探してみるもなかなか見つからず、八百屋の店主に尋ねてやっと見つけたのに写真撮るの忘れた。

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必死の思いでチョコレートタルトをゲットした後は、東急ハンズ三宮店でトイレ休憩を挟み生田神社へ参拝。なんだか色鮮やかで神々しかった。

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三ノ宮付近で買い物を済ませ、夕飯を物色。ガイドブックで2件ほど選んでおいたけど、すでに疲れもピークに達し、立ち止まった信号の向かい側に見えたイタリアンのフラッグに引き寄せられ『globe garden nano』に入店。ピザ窯のある1階のエントランスから階段で2階に上がると、

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3種類のコース料理とパスタセット・ピザセットにアラカルトメニュー。コースを選ぼうとしたら「当店は男性でも量が多いと言われますが大丈夫ですか?」と。昼間のパンケーキのパンチが割と大きかったので、アラカルトから前菜とパスタを選び、メインはそれぞれ好きなものを注文。左はカジキマグロ、右はなんとか豚。豚は柔らかくて美味しかった。煮込み具合も味加減も好み。ワイン飲みたかったけど、飲んだら飛行機乗るの面倒になりそうだったから自粛。

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あまりにも美味しかったので、デザートも追加注文。左はマスカルポーネを冷やしたデザート。右はチョコレートブラウニーとカシスのシャーベット。コーヒーもつけて満足の晩餐。気がついたら1時間半ほど経っていた。意外とゆっくり過ごしてたんだな。

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帰りの便は神戸空港から。三ノ宮からポートライナーに乗って15分くらいかな。あまり来たことがなかったけど、ポートアイランドは近未来な昭和という感じで、古いものと新しいものが入り混じった街。車窓の上に夜景だったから多分3割り増しくらい。みなとみらいより住んだら居心地良さそうかも。丁度良い程度に熟れてて。家賃いくらくらいかしら。

メインテーマは「懐かしい街を訪問」だったけど、最終的には買い物の方がメインになって、時間が足りなかった分若干消化不良。すでに再び神戸に行きたい症候群。次はいつ行こうかしら。