学校帰りに意識不明の昏睡状態で発見された女子高生・辻曲摩季。その後、鶴岡八幡宮の一の鳥居が倒壊した。一体彼女に、そして鎌倉に何が起こっているのか?
QEDやカンナシリーズでおなじみの高田崇史の新シリーズ。
久しぶりに本でも読んでみようと手に取ったが読み慣れた展開であっという間に最後まで読みきった。
まさかこういう顛末になるとは思ってもみなかったが、今後どういうストーリーが展開されるのか興味津々。
設定は斬新だったけど、題材はQEDでも出てきた鎌倉が舞台でもう一度お浚いするような感じ。切り口は怨霊に絞ってあるので鎌倉の史跡を巡るような展開はなかったものの出てくるエピソードは重複してたんぢゃないかな。
まだ1作目だからなんとも言えないけど、もしかしたらこのシリーズはタイトルの「時空(とき)」にも見える「時間」や「空間」を掘り下げたテーマで、どちらかというと歴史の細部にはスポットを当てないのかもしれない。「時間」を歴史や民話、伝承などで掘り下げて、「空間」を気や霊魂、妖怪など見えないもので掘り下げるように感じた。
ところでこの小説は語り手ではなく辻曲がり兄弟が主人公なのかしら?
設定からするとそうなるよね。
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