事故で父を亡くし、成績優秀スポーツ万能で容姿も端麗な兄・桐人と全く正反対の弟・優太、画家の母・沙羅の3人暮らし。ある日、優太は父から貰ったぬいぐるみに隠された手紙を見つける。そこに書かれていたことは・・・・
主人公は子供達。子供の持つ純粋さや残酷さ。読み進めるとそういった部分が浮き彫りにされていくような感触を覚えます。
隠された謎自体よりも、取り巻く彼らの心の動きに引き込まれます。物語のキーポイントは母・沙羅ですが、そこに至るまでの彼らの変化は、刻に心温まり、時に胸が締め付けられたりと、展開に目が離せません。
久しぶりに重たいけど、後味の良い小説でした。
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