花より団子|伊豆

桜を愛でに河津まで散歩。

スーパービュー踊り子号が、1日に1本だけ最寄りの武蔵小杉駅から出ているので、目的地の河津までは乗り換え不要。足を伸ばしては見たものの、肝心の桜はまだ1〜2分咲き程度。川沿いの桜よりも屋台の方が賑わってた。

早咲きの河津桜の歴史は意外と新しく、品種が認定されたのは昭和49年。その新種の桜を所有していた飯田家から枝を分けてもらい、川沿いに植えて長い時間をかけて育てたのが現在の桜並木。河津桜の原木は現在も飯田家が所有し、河津の観光スポットのひとつに。割と交通量の多い通りに面しているので、鑑賞するのも写真を撮るのも歩道が狭くて四苦八苦。

望遠レンズをつけていたから、全体像が入らなくて中途半端な写真になってしまった。通りの反対側から撮ってる人もいたけど、桜の前にツアー客がひしめいていたので撤収。

ちなみにツアー客はバスツアーの日本人が多いと思っていたけど、意外と海外からの観光客も多かった。アジア系だけでなくヨーロッパ系のツアー客の姿も。

ところでなんでも写真を撮るのは日本人というイメージは、そろそろ払拭されてもいいんぢゃないだろうか。東西問わず、どの国の人もスマホやカメラを手に何かに群がってる光景は、今や日本人だけに特化した光景ではないと思う。

河津に到着して一番最初に取り組んだのは腹ごしらえ。2時間の踊り子号車中で我慢をした甲斐あって(飲み物は買ったがお菓子を買うのを忘れただけ)、駅ナカの売店でみつけた「金目鯛押し寿司〜匠の三種」は至高の味だった。

昼時なのに桜の下に点在するベンチは意外と空きがあり、探し始めてすぐに場所を確保。「桜見る人いないから空いてるのか」と気づいたのは、腹ごしらえが終わってホッと一息ついてから。びっくりするほど強風だったせいもあって、飲食店に入っている人も多かったのかもしれない。

三種の内訳は、金目鯛の酢締めと炙りとおぼろ。おぼろはわさびの葉の酢漬けで包まれていたらしいけど、わさびが苦手なボクでも全く気づかなかったから、お子様でも大丈夫なように配慮されているんだと思う。付け合わせのふきのとうも美味しかった。

桜も神社も満喫して今日の宿へ。『伊豆今井浜東急ホテル』は河津駅からシャトルバスで約5分。バスのない時間はタクシーを利用してもワンメーター圏内ぢゃないだろうか。むしろホテルの最寄りの伊豆今井浜駅のが、長い坂の上にあってホテルからは不便らしい。

プライベートビーチが自慢のホテルはシーズンオフ。広い部屋もリーズナブル。この部屋も右にチョロっと見えるソファがエクストラベッドなので、3人まで泊まれる広い部屋。テラスに面した窓は全面で、日の出が真正面に見えるらしい。残念ながら翌朝は曇りだったのでご来光は拝めず。それでもホテルに1本だけある河津桜が部屋のテラスの真下に。川沿いの桜と違って、こちらは5〜6分咲きだった。トップの画像がホテルの庭の河津桜。

全部屋海向きのテラス付きで、夜は庭もライトアップ。部屋のテラスから見たら綺麗だったので、食事の後に庭に出て写真撮影。

昼間の強風も収まり、上着なしで歩いても寒くなかった。ホテルに着いてまだ風もつい良い時間に上着なしで外に出て見たけど、その時も上着が欲しいと思うほどは寒くなかった。伊豆は暖かいらしい。

お待ちかねの夕飯は懐石料理。ホテル内の日本料理店『あづま』は、ホテルの庭に面した一番特等席なレストラン。

せっかくなので久しぶりに日本酒も。期間限定のなんとかいう日本酒も気になったけど、地元静岡の『開運』を選択。

先付の『カニの卵豆腐』と『うるいのなんとか』は初体験。うるい自体は食べるのも初めてだったけど、想像以上に美味しかった。

話をしながら食べるスピードに合わせて、ちょうど良いタイミングで次の料理が出てくるのは、本当に気持ちが良い。食事の時間を19時半と遅めにしたため、お腹が空いていたことを差し引いても、サービスでより美味しく感じたことは間違いない。

今日のメインは『金目鯛の煮付け』二人で丸ごと一匹とか贅沢すぎる。色が濃くって味も来そうに見えるけど、意外にも薄味であっさり。生姜を使わなくても臭みが一切なく、手にも匂いが移らなかった。

実はお昼に食べた金目鯛以外にも、沿道の屋台にあったご当地グルメ『キンメコロッケ』も食べているので、今日は本当にキンメづくしの1日だった。

肉料理と筍の炊き込みご飯を挟んで最後のデザート。『かぼすのゼリー』は、かぼすの苦味をほのかに感じる大人な甘味。土産物店にあるかと思ったが、ホテルの売店にも付近の土産物屋にも見つからなかった。

肉料理は鴨のゆずマスタードソース和え。筍の炊き込みご飯は香の物と赤だしの味噌汁。桜は残念だったけど、腹が満たされれば満足。まさに『桜(はな)より金目鯛(キンメ)』な1日だった。

ホテルのロビーの奥にあった雛飾り。この辺りでは吊るし雛が有名。それぞれ意味を持った手作りの飾りを110対吊るすのが正式な飾り方だとか。

河津の桜並木にもいくつか販売している屋台があったが、外では2000円でも高いと思ったのに、4000円でも思わず手が出るほど、ホテルの売店で売っていたものが一番出来が良かった。

翌日は河津の駅から下田へ移動。河津までと下田までの特急料金が同じだったので、どちらの日に下田へ行ってもいいように往復下田まで切符を購入。

河津駅に比べると下田駅はでかい。乗降客も比ではない。電車で到着するツアー客もゾロゾロ降りてくる。改札口は黒船をイメージしたデザイン。

駅を出たロータリーには黒船のオブジェ。バスは系統が多いのに、路線図が見当たらず結局利用しなかった。せっかくの南伊豆乗り放題切符も十分な威力を発揮できず。

本当はもう少し早く到着する予定が、チェックアウトのカウンターに河津で購入した土産物一式を忘れてしまったため、ホテルに戻るというアクシデントが勃発し、大幅に到着が遅れる事態に。

と言っても、普通列車を待つのが嫌で、特急券を購入して踊り子号に乗ったので、10分程度の遅れだけど。到着してすぐに昼飯のために目指すイタリアンへ直行。

雑貨屋さんを併設する店内は、ヴィンテージな家具や小物でまとめられ、落ち着いた雰囲気。特別なものというよりは、さりげないものが多く、真似できそうなインテリア。

本日のオススメ『濃厚トマトソース』のパスタは、本当に濃厚なトマトソースが太めのパスタに絡みつく。

もう一つはお店の一番人気『蟹のトマトクリームソース』のパスタ。いつもは殻を取るのが面倒だから頼まないのに、うっかり注文してしまったが、この店には蟹用のフォークも一緒に用意してあった。

とにかく蟹がたくさん入っててびっくり。運んできたシェフが「蟹の身が少ないかもしれない」と言って恐縮してたけど、そんなことは全くなく蟹の身を取るのにしばし会話も途切れるほど。「蟹の身とってる間に延びちゃうね。」と言いつつも、ほぐした蟹の身とトマトクリームソースが絶品。一気に食ってしまった。

腹ごしらえも済んだし、いざ下田の観光へ出発!と意気込むも、基本的には古い建物が多いというのが見どころのメイン。

下田駅からレストランへ向かう途中にあった『なまこ壁の家』はガイドマップにも載っている保存状態の良い建物。旧家の雰囲気がプンプン匂ってくる。街を歩いていると、なまこ壁の残った家は結構多く、アパートのような集合住宅に使われてるところもあった。

ただ古いだけではなく、先ほどの旧家もサッシに変わっていたりと、手入れをしながら残している様子。古い劇場のような建物が、銀行に使われているところもあった。

今は営業していないが、洋品店の看板もいくつか見かけた。さほど広くない地域にこれだけの洋品店があったということは、以前は多くの人が住んでいたか、多くの観光客で賑わっていたかだろう。1件現在も営業中のお店は、仕立てと修理をしているらしく、仕事には新ミシンを使っているようだが、古いミシンが窓辺に並べて飾ってあった。

ガイドブックで行く予定にはしてあったけど、探す前に遭遇して入った干物店。なんだか偉そうな面構え。旅館なのか料理店なのか、まとめてごそっと購入する人もいたので、味も保証できそう。

まとめ買いしてた人に刺激されたわけぢゃないけど、結構大量に干物ばかり購入してしまった。会計するときに次はどこへ行こうかと広げた下田のマップを見て、店員さんが「クーポンで生わかめサービスです」と、テキパキと地図からクーポンを切り取って、生わかめも一緒に袋に入れてくれたのに感激。そういえば、ホテルで下田のマップをもらったときに、そんなことを言っていたような気もする。

イタリアンのある辺りは『ペリーロード』と呼ばれる古い建物が並ぶエリア。レストランもこじんまりした洋館だった。橋で直接渡るのは、マップを見てもよくわからず、店を見つけるのにひと苦労。

隣の和風建築は別の建物で、橋の先にも入り口はあったが、反対側に店がありそちらから入る様子。アパレルのようだったので立ち寄らなかったが、中の様子は覗いてもよかったかな。

ペリーロードのはずれにあった『澤村家』は、休憩所も兼ねた建物。中はすっかり改装されていて、公民館のように使われている様子。正面の入り口を入ると左手に資料室。当時の様子や歴史の展示。左手の休憩室からもつながっていて、出入りはどちらからでも自由。2階は解放されてなかった。1階のスペースではちょうど何かの踊りの稽古中。

建物の裏手にある蔵は、ギャラリーになっていて、地元の革アーティストの作品の展示を開催中。他にもいろいろな催しに使われるらしく、左手に見える休憩所にビラが置いてあった。用意されていたお茶を飲んで、坂を登らなければ行けない、水族館のある公園は省略して駅の方向へ向かう。

途中、味のある美容院と理容室が2つ入った建物の前で、建物から出てきた話し好きなおっさん(=観光客)に絡まれ年配の男性から、一時期下田に住んでいた三島由紀夫との思い出などを聞いていたら、すっかり時間が経ってしまったので、ハリス方面は断念してお土産探しに専念。帰りの電車は忘れずにお菓子も購入しゆったりと帰途に。

この記事書き上げるよりも、このレイアウトにすることに時間を費やしてしまった。

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